〜外反母趾とあなたの足の知られざる関係〜
「ハイヒールを履くと足の親指の付け根が痛い…」
「でも、ヒールを履かないと自信が持てない」
そんな葛藤を感じたことはありませんか？
ハイヒールは、女性の魅力を引き出してくれる素敵なアイテム。
けれど、その裏で「外反母趾（がいはんぼし）」という足のトラブルを引き起こすことがあるのも事実です。
でも、安心してください。
ハイヒール＝悪、ではありません。
大切なのは、“正しい知識”と“上手な付き合い方”です。
1. ハイヒールが引き起こすリスクとは？
外反母趾とは、足の親指が小指側へ曲がり、付け根の骨が外へ飛び出してくる状態のこと。
放っておくと、痛みの悪化・歩行バランスの崩れ・膝や腰への負担につながることもあります。
ヒールが高い靴を履くと、足の重心が前方に偏り、親指の付け根（MTP関節）に大きな負担がかかります。
さらに、つま先の細い靴では指が圧迫され、足全体がねじれてしまうのです。
これが、外反母趾を進行させる原因のひとつ。
2. それでも履きたい。ハイヒールに込められた想い
実は、外反母趾に悩む多くの女性が「ハイヒールをやめられない」と感じています。
おしゃれを楽しみたい、仕事で必要、背筋が伸びる感じが好き…
理由はさまざまですが、**ハイヒールは単なる靴ではなく“自信の象徴”**なんです。
研究でも、ハイヒールを履く女性ほど「社会的に活動的で、自分らしく生きている」傾向があるという結果もあります。
だからこそ、履かない選択よりも、“どう履くか”を見直すことが大切です。
3. 痛みを我慢しないための「ケアと対策」
外反母趾の痛みや変形は、適切なケアで十分に改善が見込めます。
手術が必要なケースはごく一部。
多くの方が、以下のような方法で日常生活を快適に取り戻しています。
🔹 機能性インソール
足のアーチをサポートし、体重のかかり方を正しい位置へ導きます。
ハイヒール愛用者でも、足への負担を軽減できるタイプがあります。
🔹 靴選びの見直し
つま先にゆとりがあり、足幅に合った靴を選びましょう。
ヒールは5cm以下が理想的。履く時間を短くするだけでも大きな差が出ます。
🔹 足指エクササイズ
タオルギャザー（足指でタオルをたぐり寄せる運動）などで、足の内在筋を鍛えましょう。
足の土台が安定すれば、親指への負担も減ります。
🔹 テーピングや夜間装具
日中はテーピングで正しい指の位置をキープ。
夜は専用装具でゆっくりと矯正することで、朝の痛みも軽減します。
4. 江戸時代の歩き方にヒントがあった！
少しユニークな話ですが、江戸時代の日本人には外反母趾がほとんどいなかったと言われています。
その理由は、「鼻緒の履物（下駄・草履）」と「歩き方」。
現代のように大股でかかとから着地するのではなく、
つま先を使った小股歩行が中心でした。
この歩き方は、足のアーチを保ち、足趾の筋肉を自然に鍛える効果があるんです。
5. まとめ：美と健康、どちらも諦めない
ハイヒールは決して“悪魔の靴”ではありません。
大切なのは、「知って選ぶ」こと。
- ヒールの高さは5cm以下
- つま先が広く、足に合った靴を選ぶ
- 足裏の筋肉を鍛えて、土台を安定させる
自分の足を知り、正しくケアすれば、
ハイヒールもファッションも、もっと自由に楽しめます。
🌿あなたの足の未来は、今日の一歩から変わります。
もし「痛いけど仕方ない」と我慢しているなら、
それは“足が出しているSOS”かもしれません。
次回は、現代人に多い「歩き方のクセ」と、
足を整えるための具体的なトレーニング法をご紹介します。
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